ヴィンテージ オメガ腕時計

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オメガ(OMEGA)の歴史

世界的にその名を轟かせ、歴史的に最も価値ある腕時計ブランドの一つである、オメガ(OMEGA)。

 

オメガは人類が月面に降り立った際に着用された初の時計であり、宇宙開発において公式に使用されていることでも広く知られています。

 

それだけでなく、1918年には初めてアメリカ軍でも使用され、オリンピックにおいても過去20回以上もオフィシャルタイムキーパーを務めました。

 

さらに、ジェームズボンド愛用の時計としてポップカルチャー界でもその地位を確固たるものにしています。

 

オメガは170年以上も時計業界で、圧倒的な力を発揮してきました。

 

そんなオメガですが、創業以来一体どのような歴史を歩み、どのような人々から選ばれているでしょうか。

 

 

オメガの始まり

多くの名だたるブランドがそうであるように、オメガの歴史もまた、小さな工房と一人の時計職人から始まりました。

 

1848年初め頃、時計職人 ルイ・ブラントはスイスのラ・ショー・ド・フォンでオーダーメイドの懐中時計を製作しました。

 

後に、息子たちが彼の跡を継ぎ、歴史上最も影響力のある時計ブランドの一つにまで発展するとは、想像もしていなかったことでしょう。

  

小さな工房から世界へ

1879年にルイ・ブラントが亡くなると、彼の息子たちはビジネスを拡大することになります。 

 

工房をビエンヌに移した彼らは、そこで独自の部品を作り始めました。

 

5年後には、初となる大量生産型キャリバー「ラブラドール」を開発し、その後10年間にわたって新しいムーブメント(時計の内部機構)の開発を続けました。

 

そして1894年には、オメガの名前の由来となった19ラインのキャリバーを発表しました。

 

 

20世紀に入ると、一族の新しい世代は飛躍的な進歩がもたらされました。

 

1905年、オメガはスイス各地で開催される様々なスポーツイベントのオフィシャルタイムキーパーに選ばれるようになり、それをきっかけにスポーツチームや選手、イベントと長年に及ぶ関係を築いていくこととなりました。

 

やがて、1932年のオリンピック大会とのパートナーシップにつながりました。

 

そして同年、カリフォルニア州ロサンゼルスで開催された夏季オリンピックで、オメガは初めて単独で競技のタイムキーパーを務めました。

 

これをきっかけに、オメガはかつてないほど世界から注目を集めるようになりました。

 

 

 

PHOTO CREDIT WIKIMEDIA COMMONS

 

20世紀におけるオメガの成長の軌跡

1948年、オメガは設立100周年を迎えました。

 

この記念すべき年に、今やオメガの中でも定番の一つである「シーマスター」が発表されました。

 オメガ シーマスター

オメガは、20世紀を通じて繁栄を続け、1960年代にはオメガの歴史の中で最も輝かしい業績の一つが起こりました。 

 

1962年、宇宙飛行士ウォーリー・シラーが身につけたことにより、「スピードマスター」が宇宙に旅立った初のオメガ時計となったのです。

 

これにより、NASAがオメガに注目するようになり、ほどなくして、宇宙開発プログラムに公式として使用するのに、最適な時計が求められるようになりました。

 

その結果、他のブランドを凌駕しその栄誉を手に入れたのが、オメガだったのです。

 

そして1969年、オメガは歴史の中でその地位を確固たるものにしました。

 

この年、オメガは「スピードマスター・プロフェッショナル」で月面に降り立った最初の腕時計となりました。

 

 

PHOTO CREDIT FLICKR

 

その後の数十年間は、オメガは他のブランドと同様、クォーツ危機という難題に直面しました。

 

安価なクオーツ時計の開発により、機械式時計は世界中で急激に衰えていったのです。

 

しかし、1990年代に入ると、オメガの歴史の中でもう一つの決定的な出来事となる強力な味方を得ました。

 

1995年、映画『ゴールデンアイ』でピアース・ブロスナンの腕にオメガが着用され、ジェームズ・ボンドの愛用腕時計としてデビューを果たしたのです。

 

 20世紀の終わりに、オメガは大きな技術革新を行いました。

 

1999年には、伝説の時計師ジョージ・ダニエルズ博士の、コーアクシャル脱進機を搭載したコーアクシャルキャリバー2500を発表しました。

 

その後もフリースプラングバランスによりキャリバー2500の革新的なデザインにさらに磨きをかけました。

 

その結果、連続生産の機械式時計としては他に類を見ないクロノメーター精度を実現し、現代の時計製造の歴史に刻まれる重要な進歩を遂げました。

 

 

新世紀を迎えても進化し続けるオメガ

 

新世紀に入っても、オメガはコーアクシャルムーブメントの機能性を高め、オリンピック、NASA、そしてジェームズ・ボンドシリーズとの関わりを強化し続けました。

 

2007年に、オメガはコーアクシャル・キャリバー8500を発表しました。

 

これはコーアクシャル・エスケープメントのために作られた最初のムーブメントとなりました。

 

さらに、オメガはスポーツの分野でも活躍の場を広げ、2011年には全米プロゴルフ協会(PGA)の公式タイムキーパーとなりました。

 

そんなオメガですが、将来的には2030年にNASAが計画している火星進出を見据えています。

 

特徴的な5つのモデル

長年にわたり、オメガは数々の素晴らしい名作を生み出してきました。

 

その中には、歴史やポップカルチャーにおいて重要な意味を持つものもあります。

 

また、優れた時計製造技術をユニークに表現したモデルもあります。

 

ここでは、オメガの腕時計の中でも特に注目の5つのモデルを詳しくご紹介します。 

『アクアテラ』は、豊かな海の恵みに敬意を表したモデルです。

 オメガ アクアテラ

このクロノグラフは、深いネイビーのダイアルに3つのホワイトのサブダイアルを備えています。

 

内部に搭載された自動巻き機械式ムーブメント3301Bが、この腕時計のエンジンとして機能しています。

 

また、53時間のパワーリザーブを備えています。

 

オメガを象徴する海馬(タツノオトシゴ)の絵柄は、このモデルの裏蓋をはじめ、オメガの多くのダイバーズウォッチに施されています。

 

神話の中に、海馬がトリトンの戦車を水の中で引っ張ったというエピソードがあり、この優れたダイバーズモデルにふさわしいデザインとなっています。

 

 2つ目は2016年に、ブラジルのリオデジャネイロで開催された夏季オリンピックを記念したこちらの時計は、オリンピックの精神を表現しています。

Rio 2016 Collection(リオ2016年夏季オリンピックモデル)
Rio 2016 Collection(リオ2016年夏季オリンピックモデル)

 

黒のベゼル(文字盤の外縁部分)に、時字部分はオリンピックの五輪をモチーフにしたデザインとなっています。

 

また、文字盤のデザインはコパカバーナの歩道を象徴するモザイクからインスピレーションを得ています。

 

このモデルは、48時間のパワーリザーブを備えたオメガのキャリバー2500自動巻き機械式ムーブメントを採用しています。2016本の限定品となっています。

 

 

3つ目は「シーマスター プラネットオーシャン」は、本格的なダイバーズウォッチです。

(オリンピック限定のシーマスタープラネットオーシャン)
(オリンピック限定のシーマスタープラネットオーシャン)

 

「プラネットオーシャン」シリーズは、入り込んだヘリウムを時計外に逃すヘリウム・リリース・バルブと600mの防水性を備えています。

 

 

この「プラネットオーシャン」のオリンピック版は、黒のダイアル、ベゼル、ストラップに、黒のサブダイアルと白のマーキングが施されています。

 

また、クロノグラフ秒針の先端にリングを配するなど、さりげなくオリンピックにちなんだデザインを採用しています。

 

この腕時計は、「プラネットオーシャン」の特徴と世界のスポーツ界を融合させてたモデルとなっています。

 

 

4つ目は「スピードマスター」です。こちらは、オメガの中でも非常に評価の高い時計の一つです。

(スピードマスター)
(スピードマスター)

 

過去6回の月面探査のすべてに使用され、現代版に改良された物も初代の冒険精神は変わらず継承されています。

 

このモデルは、白のダイアルに黒のサブダイアル、そして3時の位置には日付表示を備えています。

 

内部にはキャリバー1164自動巻き機械式ムーブメントが採用され、44時間のパワーリザーブとなっています。

 

デザインは伝統的なスピードマスターから少し離れていますが、シリーズを代表する美しいデザインであることは間違いありません。

 

 

5つ目のスピードマスターは、60周年を記念し、1957年に発売のモデルに敬意を表したものとなっています。

(60周年を記念したスピードマスター)
(60周年を記念したスピードマスター)

 

この時計にインスピレーションを与えたのは、初版モデルのブロードアロー(幅広の時計針)です。

 

ブロードアローは、文字盤ではなくベゼルにタキメーターの目盛りが付いた初のクロノグラフ、及びスピードマスターです。

 

このモデルは3557本の限定生産となっています。

 

内部にはオメガのキャリバー1861が備えられ、約48時間のパワーリザーブとなっています。

 

 

オメガはどんな人に選ばれるのか

これまでご紹介した通り、オメガは頑丈な構造とクラシックなデザインを兼ね揃えた歴史あるブランドであり、老舗ならではの安定感をお求めの方に最適なブランドと言えるでしょう。

 

また、オメガには様々な個性やライフスタイルの方も惹きつける、豊富なラインナップが展開されています。

 

活動的な人も、ゆったりした人も、あるいは控えめな人も、あなたにぴったりのオメガ・ウォッチがあるはずです。

 

 

高い防水性を持つ時計を探しているのであれば、「オメガ シーマスター」が良いでしょう。

 

その中でも「アクアテラ」は本格的なダイバーズウォッチというよりは正装向きのドレスウォッチですが、「シーマスター・プロフェッショナル」はより普段使いにぴったりなデザインです。

 

プロのダイバーであれば、ダイバーズクラスプとヘリウムエスケープバルブの両方を備えた「シーマスター プラネットオーシャン」がお勧めです。

 

ダイバーでなくても、腕につけると存在感を放つ素晴らしいスポーツウォッチです。

 

「シーマスター」はジェームズボンドの映画シリーズに何度も登場しているので、映画マニアにもお勧めです。

  

もう少しクラッシックなものをお求めの場合は、オメガの「コンステレーション」がぴったりでしょう。

 

クラシックとは言っても、発売から30年以上経った今でも新鮮さを失わないモダンなデザインとなっています。

 

メンズ向けとレディース向けの両方のデザインがあるので、男女問わずお選びいただけます。

 オメガの「スピードマスター」は、歴史に名高い時計です。

 

1969年に宇宙飛行士のバズ・オルドリンが身につけ、月面に降り立った世界初の腕時計として知られています。

それ以来、「スピードマスター」はNASAには欠かせない時計となり、その実力を幾度となく証明してきました。

圧倒的な正確さと精度を持ち、なおかつ信頼性の高い時計をお求めなら、オメガの「スピードマスター」を選べば間違いないでしょう。

 

「デ・ヴィル」シリーズは1967年に初登場して以来、様々な変化を遂げてきました。

オメガ 腕時計 デ・ヴィル

高級感のある時計をお探しであれば、エレガントさを突き詰めた「デ・ヴィル」一択です。

 

ご紹介してきた数々の時計のラインアップからも分かるように、オメガは人を選ばず、幅広い層に愛され続けています。

 オメガの各モデルにはそれぞれの魅力があり、その種類の豊富さがオメガが世界的に名声を博した理由とも言えるでしょう。

 

オメガは、世界で活躍する人物や組織との長年にわたるパートナーシップでその名声を高めてきました。

 

名門ブランドならではのスタイリッシュで信頼性の高い時計をお求めであれば、オメガがお勧めであることは言うまでもありません。