商品一覧
マイセンの歴史を知りたい方はこちらから↓
ヨーロッパで白磁器界の最高峰に君臨しているマイセンは 誰もが一度は耳にしたことがあるかと思います。
食器やカップなどの日用品から、置物の人形でも有名で、趣味でコレクションとして収集している方も多いです。
また、洋食器に興味がある方でしたら、マイセンは手に入れておきたい、ブランドの一つかと思います。
そこで、ここではマイセンの誕生秘話から、数多く存在する作品のランキング、その時代に活躍した巨匠たちについてご紹介していきたいと思います。
マイセンの誕生秘話
マイセン白磁器の誕生の歴史を語るには、忘れてはならない人物がベットガーとチルンハウスの2人です。
ベットガーは薬剤師の修業の傍ら、錬金術に興味を持ち 熱中して研究していたことで、いつの間にか錬金による金の作成に成功したという「偽の噂」がもとで、王に金の錬金の研究開発を強いられた人物です。
チルンハウスは、先進国に6年にわたり留学し、その留学先で学んだ技術と知識をいかし硬質磁器開発のためにベットガーとともに研究をした人物です。
この2人の血のにじむような努力によって、ヨーロッパで本格的に陶磁器製造が行われ、マイセン(MEISSEN)の磁器が誕生したのです。
それから、マイセン(MEISSEN)磁器は、 ・18世紀前半「バロック様式」 ・18世紀中期「ロココ調様式」 ・18世紀後期~19世紀中頃の「新古典主義様式」 ・19世紀中頃~「歴史主義様式」 今も尚、長きにわたり人々に愛され続けています。
そして現在では、300年という長い歴史に於いて、その時代に活躍した巨匠たちの魅力あふれるそれらの作品は、数多くの定番デザインから人気デザインとシリーズ、モデルが存在しているのです。
マイセンのカップ歴代1位は何時代?
マイセンの食器は世界的にも人気があります。
その理由は300年続く歴史に裏打ちされた洗練されたデザイン性、使い心地、多種多様なモデルにあります。
マイセンの食器は、定番モデルのピンクローズから始まり上級ラインのBフォームまで非常に多くのモデルが存在します。
なので、自分の購入出来る価格帯から選ぶ事が出来る為、高級ブランドでありながら手の届きやすい高級食器としてでも、コレクション出来る事が魅力で世界的に大人気のブランドなんですね。
人気の定番モデルがある一方で、歴代マイセンの中でも圧倒的に絵付けが素晴らしく、マイセンコレクターの中で圧倒的人気の時代の作品があります。
それがマルコリーニ期の作品です。
マルコリーニ期の作品は、マイセンの歴代の絵付けの中でも、圧倒的に素晴らしいと言われています。
ですが、マルコリーニ期自体の期間が短く現在では、ほとんど残っていないのが現状です。
マルコリーニ期のカップ(食器)の特徴は、裏面にある青い双剣マークの下に点もしくはアスタリスクのマークがあります。
このマークがあるものが、マルコリーニ期と言われているんですね。
ですが、それはコレクターの中だけでの話であって近代で作られているマイセンの食器も、とても美しく素敵な商品ばかりですので、豆知識程度の知識で問題ありません。
このようにマイセンのカップ(食器)には定番品から、コレクター品まで様々ですので非常に奥が深いブランドだというのはご理解頂けたかと思います。
私のショップでも、リーズナブルなお値段から希少品の高価格帯の商品まで取り揃えておりますので、もしショップに並んでない商品があったとしてもお気軽にお問い合わせください。
マイセンのカップや食器1級品と2級品の違い
マイセンには大きく分けて1級品、2級品があります。
その違いを区別するのに見るべきポイントは実は1つしかありません。
それは、マイセンマークにスクラッチ(キャンセレーション)があるか無いかです。
これがスクラッチありのマークです。
マイセンの青い双剣マークの中央に2本の線(削ったような線)が入っているのが見えますね。
これが入っていればこの商品は2級品ということになります。
こちらが入って無いマーク↓
こちらのマークにはスクラッチは入ってませんね。
そして、最近になって少し分かりにくくなったのですが、1990年代に入ってスクラッチの場所が変えられました。
これまではマークを見ると、そこにスクラッチがあったので分かりやすかったのですが新しいものは少し離れた位置にあります。
マークの横に線を書いてスクラッチが入るタイプ↓
こちらはマークではなく横にある線に2本の線が入っています。
画像では分かりにくいと思いますが、マイセンの青い双剣マークの横に青い棒がありますよね。
その部分にスクラッチをいれてあります。
なので、パッと見た感じスクラッチがないと思ってても良く見たら、スクラッチがある場合があるので気をつけ無いといけないですね
ではそのスクラッチがあるのとないのでは、作品にどういった違いがあるのか?
そんな疑問が湧いてくると思います✨
はっきり言ってしまえば、どちらも同じに見えます・・・
2級品の定義の中に
・金彩の厚さが足りない
・絵付けの色にムラがある
・サンプルで作ってみた
・小さな傷がある
といった事があるのですが、素人目ではほとんど分かりません。
なので実際にはマイセンを購入される方で、そこを気にしないで購入される方は2級品の方が少し安くなる(2割程度)のでそちらを購入される方もいらっしゃいますし、こだわりのある方は1級品だけを集める方もいらっしゃいます。
サインの近くにある赤い番号は何?
マイセンマーク(サイン)の隣や近くに、小さな赤い番号が添えられてるものが時々散見されます。
下記の画像の赤枠で囲ってる部分ですね。
この赤い番号はペインターの番号になります。
マイセンではペインターそれぞれに番号が振り分けられていて花々、アラビアンナイト、シノワズリ、サマードリームのようにシリーズによってペインターが違うんです。
なのでそのペインターを証明する為に、ペインター番号が入ってるんですね。
金の文字で書かれている番号は、金の絵付けをしたペインター番号ですね。
よってマイセンの磁器は、いろんな工程を渡って完成していってるんです。
(しかし、こちらのペインターナンバーは入れ忘れが多く、必ず入ってるわけではありません)
マイセンのマークっていろんなマークがあって面白いですしそこからさらに、1級品、2級品と分けられているので奥が深いですよね。
マイセン磁器(MEISSEN)カップの選び方とランキング
前記でお伝えしたとおり、マイセンには長い歴史があると同時に、その年代によって様々な様式デザインの磁器があります。
コレクション、贈り物や記念品と購入目的は人それぞれですが、その品物をマイセン(MEISSEN)のブランドから選びたいと、足を踏み込むのでしたら、やはりその第一歩としてはカップ&ソーサーがお勧めです。
マイセンのカップ&ソーサーは白磁器の質、絵付け、装飾、彩色、デザインされた年代背景、様式など、このブランドの優美な魅力と高い技術力を一挙に味わうことができるからです。
コレクターの方々も、最初はマイセンのカップ&ソーサーに触れ、徐々に幅を広げそのモデルからシリーズ、人形、アンティークと手に入れていく方が多いです。
5位
MEISSEN(マイセン)スキャタードフラワー(散らし小花)
スキャタードフラワーはこちらから
ロココ調様式のマイセンで定番人気スキャタードフラワーフォーム(モデル)の カップ&ソーサーにはゴールドの縁取りが施され、白地には、色彩豊かな小花が散らされ、繊細に描かれています。
マイセンではパープルの色調が開発されると、黄色や赤も同じくマイセン磁器愛好家の心を魅了しました。
可憐で気品を感じるこのスキャタードフラワーは、1730年代に入りロココ調様式が流行しはじめた頃に創案されたデザインです。
マイセン工場は1729年から2年ほど、元フランスの大使であったホイム伯爵の監督下に置かれて以来、以前の東洋の文様デザインの陶磁器から、1730年以降は欧風の文様(ロココ調)が要求されるようになりました。
この当時マイセンで活躍していたのが、天才画家と呼ばれたヘロルトです。
ヘロルトは1732年に絵付け部門の総監督として画家の指導や新しい文様の開発に従事していました。
ヘロルトと彼が育てた優秀な画家たちは飲食器(カップ&ソーサー)の 滑らかな表面を生かした絵付けを銅版画や図像画を手本に、ヨーロッパスタイルの草花をデザインしました。
そして、このスキャタードフラワー(散らし小花)が誕生したのです。
こちらのモデルの小花にはいろいろな小花が描かれていますが、小花のモチーフは真ん中を含めて配置が決まっているだけで、それ以外はMEISSEN(マイセン)のペインターが選抜して自由に絵 付けをするので、同じ絵柄がありません。
人気の秘訣がそこにあるではないでしょうか。
小花の種類 ・チューリップ、オダマキ、スイトピー、ナデシコ、バラ アスター、アネモネ、ツリウキソウ、朝顔、ケシ、水仙、アヤメ他
小花の配色は様々になっています。
また、ノイ・ブランデンシュタインといわれる、高級レリーフがあります。
波型の繊細なレリーフが特徴で優雅なフォルムがスキャタードフラワーとの相性が抜群となっています。
お値段も比較的リーズナブルで、定番モデルのスキャタードフラワーはこれからマイセンの食器を使ってみたいと考えてる方には、ぴったりのモデルだと思います😊
4位
MEISSEN 柿右衛門 シノワズリ
柿右衛門はこちらから
マイセンの定番フォームに、柿右衛門様式のデザインを写した作品です。
独自開発の西洋の白磁器のティーカップ&ソーサーのフォームに東洋陶磁器のデザイン文様は、とてもモダンで、重厚感が漂い今でもとても人気があるモデルです。
マイセンでは、開窯当初、絵付けのデザインの手本とされたのが、アウグスト王がコレクションしていた東洋磁器(中国や日本の磁器)の作品の品々です。
この時代のヨーロッパでは、東洋の陶磁器様式であるシノワズリ(中国趣味)が最先端の流行品として、貴族たちの邸宅ではインテリアとして東洋磁器が飾られていました。
そして、アウグスト王のコレクションには数多くの日本の陶磁器があり、特に柿右衛門は最も高価で魅力的な作品として王を含め世間を魅了したのです。
これらのカップ&ソーサーはそんな、柿右衛門の色彩溢れた文様にヨーロッパの人々は憧れを抱いていたのが窺がえる作品です。
シノワズリも含め、日本の陶器が手本となった柿右衛門様式と伊万里様式、はマイセンのデザインの中で最も古いものといえます。
また、その柿右衛門のデザイン文様もマイセンの絵付け師によって、オリジナルティが生まれています。
それでは、柿右衛門に分類される下記の竹虎をご覧ください。
ソーサーには虎と竹が描かれていますが、竹を注目してみてください。
花が咲いているのがわかるかと思います。
ヨーロッパの人々は、本当の竹を知らないかったため、竹に花が咲かないことを知らず想像で花を描いたことがわかります。
虎の図柄も当時ヨーロッパに虎はいなかったため、実物を見たわけではなく手本を見て、想像で描き、完璧な模倣品というよりも、マイセン独自のデザイン文様を確立する努力もうかがえる熱意のある作品として仕上がっています。
シノワズリ(中国趣味)文様は、伝説の動物である、龍、麒麟、狛犬、鳳凰、極楽鳥や東洋を象徴する動物、鶴、虎が採用されています。
また、植物では松竹梅、菊、牡丹など描かれた文様が多いのが特徴です。
ヨーロッパの人々が知らないのも納得で、それがまた、神秘的だったのでしょう。
バロック時代後期と重なる作品で、未だ人気があるのも納得の製品です。
3位
Bフォーム
豪華な装飾デザインが特徴の目を引くBフォームシリーズ。
金彩パターンと絵付けには数パターンありますが、この造形と金彩が採用されて施された作品がBフォームです。
Bフォームは1855年パリ万博の出品の際に、アーネスト・ロートリッツがデザインを手がけ発表されたモデルです。
1827年にマイセンでは、グランツゴールドという金が開発されて以降、作品の多くに金が採用されるようになりました。
特にBフォームに施された金彩は、パターンと絵付けは絵付師によって決まり、自分の好みの色彩やデザインを選べることで大変人気がある商品です。
カップとソーサーが重なった時は何ともいえない芸術的な、美しい表情が漂います。
優雅で豪華で魅了されるこちらのBフォームですが、下地が ・コバルト ・ターコイズ ・黄色 ・グリーン ・ライムグリーン ・レッド ・ピンク ・ホワイト などの色があります。
また、小花が絵付けされた作品からそれらが無いシンプルな作品や、金彩の施しが多いものから少ないものがあります。
シンプルといっても、かなりの高級感があり人気があります。
Bフォームは高級ラインに入りますので、お値段もやや高めとなっており、特注品やアンティークはかなりの高額で取引されていますが、それでも人気があるのがこのBフォームです。
掲載品のサイズ ・カップ 高さ:8.5cm 直径:10cm ・ソーサー 直径:16.5cm ・プレート 直径:19cm
※コバルトBフォームのみ ロココ調時代を彷彿ささせる優美なデザインで、高級感と満足感の得られるカップ&ソーサーですので、 記念品や大切なかたへのプレゼントとして贈られる方も多く、 いただいた方も大変喜ばれる品です。
2位
インドの華
インドの華は世界中にマイセンが知れ渡るきっかけとなった 名品です。
定番のフォームにその名の通り、インド様式の文様の花が特徴的で、デザインが中心から華やかに広がりとれも鮮やかな花の文様が描かれています。
柿右衛門様式でシノワズリについて少し触れましたが、シノワズリとは、東洋趣味の美術様式中国をイメージし、デザインなどが非対称で縮尺された文様のことをいいます。
ロココ調様式とは対称的な美的感覚です。
こちらのインドの華は、そのシノワズリを代表する作品といわれてています。
繊細に描かれた花のデザインですが、確かに左右違うデザインとなっています。
インドの華には、シンプルな絵付けと精巧に全体を描いた2パターンのデザインがあります。
画像で紹介しているデザインは、シンプルな絵付けのデザインとなっています。
しかし、シンプルでありながらその、重厚感、デザインの優美さは確かなもので、大変人気がある作品です。
インドの華のカラーバリエーションには ・ピンク ・ブルー ・オレンジ ・ブラック ・紫 ・イエロー ・ブラウン ・多彩(多彩色付けバージョン) などがあります。
どの絵付けの色も、滑らかな光沢のある白磁器に栄える作品で、自分の好みにあった色を選ぶことができるので人気をよんでいます。
・掲載品のサイズ カップ :直径8.7cm 高さ:6.5cm ソーサー:直径14cm
1位
ブルーオニオン
ブルーオニオン文様の定番フォームのカップ&ソーサー、プレートです。
マイセン窯の東洋陶磁器開発の成果と、絵付け技術の向上を表わすにふさわしい作品で、日本の伊万里焼を見本にしたシノワズリの最高峰として、今も尚、絶大な人気を誇る作品です。
白地にかれた、ザクロはヨーロッパでは馴染がなく、当時の人々はその絵柄をタマネギと勘違いしてその名がつけられました。
初期のタマネギの絵は伊万里の模倣でしたので、もっとザクロも忠実に描かれていましたが、次第にマイセンのペインターのオリジナリティが現れ、馴染の深いオニオンに姿を変えています。
そして、全体のデザインには桃や竹をモチーフした絵付けデザインが加えられ、東洋と西洋が組み合わさったモダンな作品として仕上がっています。
白磁器発明から、マイセンの開窯18世紀前期に創案されたデザインとは思えないぐらいモダンで魅力あふれる作品で、マイセンの開窯当初からの人気の高い作品です。
ブルーオニオンですが、 多彩色を採用した作品もあります。
とても、艶やかで魅力がカップ&ソーサーから漂って いるのが感じとれる作品です。
絵柄は ・ザクロ ・桃 ・竹 ザクロの絵図だけの青いラインで描かれた作品も人気がありますがその作品や、多彩色のカップ&ソーサーはオリジナリティよりも、写しの名残がある作品で大変貴重な作品です。
マイセンの代表作の一つといってもよいブルーオニオン。
青い双剣と同じマイセンのカラーとしても魅力を感じます。
マイセン初心者からコレクターの方々は手に入れておきたい 作品となっています。
弊社が取り扱うマイセンの商品について
弊社で扱っているマイセンの食器は、全て現地(西洋、ヨーロッパ)で専門のスタッフが買い付けてくるスタイルをとっております。
ですので、他社にはない仕入れルートで仕入れを行っておりますので、古マイセンと言われる、かなり古い作品でさえも仕入れることが出来ます。
マイセンコレクターの方であればこの年代のこの作品が欲しいと言ったご要望があると思いますのでそういった商品が御座いましたらお気軽にご連絡ください。