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カルティエ腕時計『マスト ドゥ カルティエ』の魅力
カルティエの中でも、手を出しやすくこれからカルティエの時計を身につけたいと思っていらっしゃる方に、是非とも導入モデルとしてお勧めしたいのが『マスト ドゥ カルティエ』になります。
今では廃盤モデルになってしまいましたが、カルティエが若者も取り込むために1980年代に市場に投入した普及モデルなのです。
ここでは、そんな『マスト ドゥ カルティエ』の魅力を解説して参ります。
マスト ドゥ カルティエが誕生した時代背景
マスト ドゥ カルティエが誕生したのは1977年のことです。
この頃の時計業界が、どのようになっていたのかを少し解説させてください。
1970年代、日本が生み出したクオーツ時計によってスイスの時計ブランドの、1/3が倒産や買収されたと言われています。
それは、安価でありながらも精度に狂いのないクオーツムーブメントは、それまでの時計のムーブメントは職人が作るという概念を大きく変えたからです。
その結果、クオーツと比較して精度は劣るし高額な手巻きや自動巻ムーブメントを搭載した時計が、求められなくなっていったのでした。
スイスの時計ブランドも便乗して、クオーツの時計を作ろうとはしたもののそう上手くはいきませんでした。
それは、時計自体が安価になってしまうので、それまで築き上げてきたブランド力や伝統が、崩壊してしまう恐れがあったからなんですね。
そういった感じで、1970年代のスイスの時計産業は冬の時代を過ごします。
マスト ドゥ カルティエの誕生
しかし、カルティエはというと新しく誕生したクオーツの技術を積極的に採用しました。
なぜカルティエにそれが出来たかと言いますと、元々が宝飾ブランドの出自だからです。
宝飾ブランドが時計に参入してきても、重視されるのは中に搭載されるムーブメントではなく外観の美しさだったからなんですね。
もちろんカルティエ社は、それ以前から手巻きの高級腕時計を富裕層向けに作っていました。
カルティエ社が凄かったのは、そういった富裕層向けの時計には伝統的な職人技の光る手巻きの時計を残し、女性の活躍がより活発になりこれから購買を牽引していく若年層に向けては、高額でなくともカルティエの魅力を存分に感じることが出来るクオーツラインを展開したことなのです。
それまでは、ケースは金無垢やプラチナで作り素材自体が宝飾品のような感じでしたが、マスト ドゥ カルティエは素材をスターリングシルバー925にし、その上から18金ゴールドでコーティングされているために、安価に作ることが出来ました。
このように、安価に作ることが出来て高級感のある最新型のムーブメントを搭載したマスト ドゥ カルティエは、市場に受け入れられたくさんの人がマストで手にする時計になったのです。