マイセン 鳥の装飾をされたタリーンと天使 19世紀
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こちらの作品は19世紀1870年頃に作成されました。
この器はタリーン(Tureen: 食卓用のふた付きの鉢で、これからスープ、野菜などを各自の皿によそう)と呼ばれるもので、器の周りには鳥や植物の装飾がされています。
このような鳥の装飾がされたポーセリン食器は、マイセン磁器製作所で300年以上も続けられてきました。
中でも1735年~1745年の間は、このような鳥や植物を使ったデザインの物がとても人気があり、多くの人たちから需要がありました。
マイセン磁器製作所で、このスタイルを手がけていた人物でとても人気があったのが ジョハン グレゴリウス ヘロルト (Johann Gregorius Höroldt 1696年~1775年)です。
彼の手がけた作品はとても色鮮やかに繊細に仕上げられ、特に人気がありました。
このようなデザインのものには、ヨーロッパの歌う鳥の様子や、異国の鳥、植物や蝶、さらにクワガタや虫などがよく使われました。
タリーンのふたの中心部分にはヤギの角の形をした取っ手を掴んでいる、ケルビム(翼の生えた天使)の姿があります。
この角の部分からは、果物や葉があふれ出ています。
タリーンの縁は貝のような形をしており、美しい金色に装飾されています。
こちらの作品は展示カタログ “TRIUMPH DER BLAUEN SCHWERTER” に記載されています。
マイセン ポーセリン 1710~1815、ドレスデン 2010 ページ 238/39
原材料には白のポーセリンが使用され、すばらしい光沢仕上げ、そして最古の塗装技術を取り入れながら丁寧に塗装仕上げされた、とても優れた手作り陶器です。
こちらの作品にはマイセンの双剣マーク(贋作防止のため、マイセンの陶磁器には交差した2本の剣のトレードマークが1723年から用いられており、これは現在まで使われているトレードマークの中ではもっとも古くからあるものの一つ。なお、刃や鍔の傾きなどは年代によって変化している)が記載されています。
全体的に非常に綺麗な状態の品物です。
修復の痕跡などもなく、欠けやひび割れなどの細かな線もありません。
こちらの製品は新品ではなく骨董品(アンティーク品)であることをご了承ください。
製造窯: マイセン製作工場
寸法: 高さ29.5cm 横34.0cm
製造年: 19世紀 1850年