マイセン人形ペアセット　犬を連れた少女と少年（1850年）型番号F50

マイセンによる愛らしいロココ風人形のペアセット、犬と鏡を持った少女と、犬を連れライフルを携えた少年を描いた作品のご紹介です。

1776年ころに作られたM.V. アシエの原型に基づき、1850年ころに製作されたマイセンの作品でございます。　

商品のご説明
・製作：マイセン
・製作年：19世紀（1850年ころ）
・素材：白磁器、光沢仕上げ。すばらしい絵付けが施されております。
・製作法：手作業による磁器
・原型師：ミッシェル・ヴィクトール・アシエ（MICHAEL VICTOR ACIER、1736年生～1799年没）
・原型の製作年：1776年ころ（型番号F 50）　

マイセンによる逸品、犬と鏡を手にした少女と、犬とライフルを手にした男性の人形のペアセットです。

おしゃれな若い女性が、腰を下ろし、左のももで鏡を支えています。その正面には愛らしい犬がおり、鏡をのぞき込んでいて、鏡に犬の姿が写り込んでいるのが見えます。
この光景は、自己認識をあらわすメタファーと言えるでしょう。同時に、ここに描かれている光景は、動物の意識と対比される、人間の自己認識の優位性を強調して描写したものでもあります。
愛らしい少女は、美しいレースで飾られた、大変優雅なロココ風衣装に身を包んでいます。頭には羽付きの帽子をかぶっており、息をのむほど精巧な彫刻が施されております。
人形は、絵付けにより縁に金色の帯状の装飾が施された円形の台座に固定されています。

おしゃれな若い男性も腰を下ろしています。ライフルを携えており、それを傍らで跳びはねている犬に示しています。
ここにおけるハンターとしての男性は、生と死の番人としての意味を持つものであり、この光景は、男性の優位性をあらわすメタファーとなっていると考えられます。
エレガントな少年のようにも見える男性も、金色の縁縫いで飾られた優雅なロココ風衣装に身を包んでいます。
こちらの人形も、絵付けにより縁に金色の帯状の装飾が施された円形の台座に固定されています。

サイズ（高さ）
・女性の人形：約15.0cm
・男性の人形：約14.5cm

マーク
＜女性の人形＞
・型番号：F 50x
・造型師番号：60

＜男性の人形＞
・型番号：F 50
・造型師番号：56-40

いずれの人形にも、19世紀ころのマイセンの青い剣のマークが染付で入っています。
1850年ころ製作されたものです。

本作品の等級は、1級品です。

文献：ベルクマン『マイセンの芸術家?人形　型番号A1からZ99まで』（BERGMANN, Meissener Kuenstler Figuren Modellnummern A 1 - Z 99）（2014年）43頁
カタログ番号47、48

商品は大変すばらしい状態です。傷、傷み等は見られません。

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