２０８　マイセン　ガーデナーチルドレン（モノクロブルー）　ポーセリン人形　ケンドラー作

この作品は１７６０年頃にデザインされました。 デザインしたのはマイセン造形物の基礎を築いたと言われるヨハン・ヨアヒム・ケンドラー　Johann Joachim Kändler (June １５, １７０６年 ～ May １８, １７７５年)です。 マイセンの中でも非常に人気の高い彫刻師です。 彼は１５歳でドレスデン宮殿の宮廷彫刻師の弟子となりました。 １７３０年に宮廷彫刻師となった翌年、マイセン工房の型師に、そして１７３３年には主任型師に昇格されました。 ケンドラーは皇帝に委託された動物の彫像や日本宮の礼拝堂用の使徒像のための型づくりを、前任の型師キルヒナーとともに作りましたが、キルヒナー亡き後はひとりでその仕事にいどみました。 ケンドラーによって躍動感ある動物やロココ様式の優雅な人形、食器などまでがデザインされ、今も世に残り多くの人たちから愛されています。 この作品の原材料には白のポーセリンが使用され、すばらしい光沢仕上げ、そして最古の塗装技術を取り入れながら塗装仕上げされた、優れた手作り陶器人形です。 フィギュアの中心には二人の子供達がいます。そして、二人は親しげに向かい合っています。 少年、少女、ともにロココ衣装を身に着けていて、女の子の帽子は男の子の足元に置いてあります。 正面から向かって左側に立っている男の子は、右手でフルートを持ち、左手は少女の肩に置かれています。 右側いる女の子は切り株に座り少年の持っているフルートを吹こうとしているように見えます。 少女の足元には花でいっぱいになったカゴが置かれているのが写真をみてわかります。 フィギュアが固定されている土台は円形で、ベースのところどころが金色で装飾されており、細部までとても丁寧に作られたこの作品はマイセンならではの細やかな職人技が見受けられる、とても素晴らしい作品と言えます。 この作品はモノクロブルーペイントで仕上げられています。 こちらのフィギュアには１８６０年のマイセンの双剣マークが記載されています。 その他に、モデル番号　２５　/　形成番号　１６３　/　画家番号　８５　と言う記載があります。 ひび等のない良好なコンディションです。 こちらの製品は新品ではなく骨董品（アンティーク品）であることをご了承ください。 デザイン者：　 　ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー　Johann Joachim Kändler (June １５, １７０６年 ～ May １８, １７７５年) 初期デザイン：　１７６０年 製造窯：　　　　マイセン製作工場 寸法：　　　　　高さ１４．０ｃｍ 製造年：　　　　１９世紀　１８６０年頃