258 マイセン サテュロスと子供のバッカス ポーセリン人形 19世紀 ケンドラー作
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この作品は1771年にデザインされました。
デザインしたのはマイセン造形物の基礎を築いたと言われるヨハン・ヨアヒム・ケンドラー Johann Joachim Kändler (June 15, 1706年 ~ May 18, 1775年)です。
マイセンの中でも非常に人気の高い彫刻師です。
彼は15歳でドレスデン宮殿の宮廷彫刻師の弟子となりました。
1730年に宮廷彫刻師となった翌年、マイセン工房の型師に、そして1733年には主任型師に昇格されました。
ケンドラーは皇帝に委託された動物の彫像や日本宮の礼拝堂用の使徒像のための型づくりを、前任の型師キルヒナーとともに作りましたが、キルヒナー亡き後はひとりでその仕事にいどみました。
ケンドラーによって躍動感ある動物やロココ様式の優雅な人形、食器などまでがデザインされ、今も世に残り多くの人たちから愛されています。
彼の製作した名作シリーズ作品 “羊飼いたち” “コメディアンの子供” “ガーデナーの子供達(アシエとの協同作品)” などは、とても有名で、多くのコレクターから人気のある作品です。
この作品の原材料には白のポーセリンが使用され、すばらしい光沢仕上げ、そして最古の塗装技術を取り入れながら丁寧に塗装仕上げされた、とても優れた手作り陶器人形です。
こちらの作品は抱き合うサテュロス(Satyr 酒神バッカスの従者で、酒と女の好きな半人半獣の森の妖精)と子供のバッカス(酒の神)の様子です。
サテュロスは、裸のバッカスをあやしているかのように抱きかかえています。
そして、サテュロスの足元にはバッカスをあやすためのものでしょうか、タンバリンが置かれています。
フィギュアが固定されている土台は楕円形でごつごつとした岩の形をしています。
髪の毛の一本一本の細部まで、とても丁寧に作られたこの作品は、マイセンならではの細やかな職人技が見受けられる、とても素晴らしい作品と言えます。
こちらのフィギュアには19世紀のマイセンの双剣マーク(贋作防止のため、マイセンの陶磁器には交差した2本の剣のトレードマークが1723年から用いられており、これは現在まで使われているトレードマークの中ではもっとも古くからあるものの一つ。なお、刃や鍔の傾きなどは年代によって変化している)が記載されています。
その他に、モデル番号 D 28 / 形成番号 144 / 画家番号 10 と言う記載もあります。
全体的に非常に綺麗な状態の品物です。
修復の痕跡などもなく、欠けやひび割れなどの、細かな線もありません。
デザイン者: ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー Johann Joachim Kändler (June 15, 1706年 ~ May 18, 1775年)
初期デザイン: 1771年
製造窯: マイセン製作工場
寸法: 高さ 19.5cm 横幅 12.0cm
製造年: 19世紀 1860年~1870年頃