マイセン マリエ王女の半身像 19世紀 ポーセリン人形 ケンドラー作
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この作品は1755年にデザインされました。
デザインしたのはマイセン造形物の基礎を築いたと言われるヨハン・ヨアヒム・ケンドラー Johann Joachim Kändler (June 15, 1706年 ~ May 18, 1775年)だと思われます。
ケンドラーはマイセンの中でも非常に人気の高い彫刻師です。
彼は15歳でドレスデン宮殿の宮廷彫刻師の弟子となりました。
1730年に宮廷彫刻師となった翌年、マイセン工房の型師に、そして1733年には主任型師に昇格されました。
ケンドラーは皇帝に委託された動物の彫像や日本宮の礼拝堂用の使徒像のための型づくりを、前任の型師キルヒナーとともに作りましたが、キルヒナー亡き後はひとりでその仕事にいどみました。
ケンドラーによって躍動感ある動物やロココ様式の優雅な人形、食器などまでがデザインされ、今も世に残り多くの人たちから愛されています。
彼の製作した名作シリーズ作品 “羊飼いたち” “コメディアンの子供” “ガーデナーの子供達(アシエとの協同作品)” などは、とても有名で、多くのコレクターから人気のある作品です。
この作品の原材料には白のポーセリンが使用され、すばらしい光沢仕上げ、そして最古の塗装技術を取り入れながら丁寧に塗装仕上げされた、とても優れた手作り陶器人形です。
こちらの作品は、ケンドラーが手がけた作品の中でも、とくに有名な作品の一つになります。
“MARIE-ZEPHYRINE DE BOURBON”
モデルとなっているのはマリエ女王(1750年~1755年)です。
彼女は兄となるルイス(Louis 1751年~1761年)と生活を共にしていました。
ルイスはドーファン(1349年~1830年のフランスの第1王子の称号)であり、また、マリア ジョセフの息子にあたります。
マリア ジョセフは結婚する前はザクセン(ドイツ南東部の地域)の王女でした。
そして、とても残念なことに、マリア ジョセフは二人の子を早くに亡くしています。
子供達の祖父にあたる オーガスト三世(AUGUST III)がケンドラーにマリエ王女とルイス王子の半身像を作るように、依頼しました。
こちらのフィギュアは半身像ですが、マリエ王女のやわらかい表情や、胸の部分に取り付けられた、花びらの一枚一枚の細かい部分を見ていただければおわかりになるとおり、とても丁寧に作られたこの作品は、ケンドラーの作品に間違いなく、マイセンならではの細やかな職人技が見受けられる、とても素晴らしい作品と言えます。
こちらのフィギュアにはマイセンの双剣マーク(贋作防止のため、マイセンの陶磁器には交差した2本の剣のトレードマークが1723年から用いられており、これは現在まで使われているトレードマークの中ではもっとも古くからあるものの一つ。なお、刃や鍔の傾きなどは年代によって変化している)が記載されています。
その他に、モデル型番号 2764 / 造型師番号 137 / 絵付師番号 49 と言う記載があります。
全体的に非常に綺麗な状態の品物です。
修復の痕跡などもなく、欠けやひび割れなどの細かな線もありません。
デザイン者: ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー Johann Joachim Kändler (June 15, 1706年 ~ May 18, 1775年)
原型制作年: 1755年
製造窯: マイセン製作工場
寸法: 高さ 14.5cm
製造年: 19世紀 1860年~1870年