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製作:ドイツ マイセン
製作年:20世紀後半
素材:中国磁器/光沢仕上げ
技法:手工芸磁器 手描き
デザイナー:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706~1775)1742年から1775年のマイセンの主任彫刻家。マイセンで最も有名な原型師である彼は、「羊飼いの人形」、「コメディアンの子どもたち」、「庭師の子どもたち」(アシエと共作)、「パリの触れ役」(ライネッケ、メイヤーと共作)、「雅宴」などの有名なシリーズを手掛けました。
この作品は1764年頃のケンドラーによるデザインです。
蓋付きジョッキを持った道化師
ザンニ・ミュラーによって具現化されたコンメディア・デッラルテのひげを生やした笑っている道化師は、道化師の典型であるダイヤ柄と白いひだ襟の衣装を着ています。
右足を上げ、彼のイニシャルである「ZM」と1738、マイセンの剣のマークで装飾された蓋付きジョッキを左手で持ち上げ、羽根飾りの付いた帽子を右手にしっかりと持っています。
この人形は後面は石で支えられており、台座は立体的な花と葉のついた丸いロカイユ装飾のものです。
道化師(ハーレクイン)はイタリア語のアルレッキーノから来ており、由来は古フランス語の単語であるarlekin、erlekin、ellequin、harlequinなど12世紀までさかのぼります。
道化師はルネッサンスのコンメディア・デラルテの使用人の1人を体現しています。
その特徴的な衣装であるはつぎはぎの服はたいてい赤、黄、青の色が使われており、貧困を表していると言われています。
一風変わった体の動きと表情は、このキャラクター独特のものです。
バロック時代とロココ時代の宮廷祭は芸術を代表するもので、数日、数週間、または数ヶ月にわたって開催されました。
元々は仮面と類型的な姿のキャラクターを基本としたイタリアの民間劇場の形式であるコンメディア・デラルテも仮面舞踏会、オペラ、狩猟、花火、イルミネーションなどと同じように宮廷の様々な娯楽の一部でした。
1770年代初頭、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーはこれらの魅力的な演者の中から特にコンメディア・デラルテを主題的に取り上げ、マイセン磁器で初めて人形を製作しました。
彼らの演劇的なジェスチャーと姿勢、豊かな表情、ぴったりとしたズボンを履いたカラフルな衣装は、とりわけ、動きのある人形に対するケンドラーの関心に合っていました。
ジャン=アントワーヌ・ヴァトー、ジャック・カロによる銅版画や古典主義の影響は当時習慣的でした。(meissen.com)
サイズ
高さ:約24.4cm
マーク:20世紀のマイセン剣マーク 最高品質
モデル番号64551(古いモデル番号3025)原型師の番号149 年番(1975)
状態:目立つ大きな欠け、割れ、傷なく基本的良好な状態です。
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